「Photorait」はフォトウエディングの決め手が見つかるクチコミサイトです。スタジオの所在地やウエディングフォトのこだわりなどから、自分が撮りたいフォトが撮れるフォトスタジオを見つけることができます。
ディレクター及びデザイナーがこの3年間で一気に増えたため、デザインガイドラインを作成しました
課題デザインに関わる人が増えて、トンマナの維持が難しくなってきている
Photoraitは今まで多くてもデザイナー2人だけで開発/運用をしてきました。お互いがお互いのデザインをレビューする際に「サイト内での色の意味」や「使用して良い画像」などを決めていき、社内のナレッジ共有ツールに記述して、サイトのデザインルールを運用していました。
ですが、サイトの規模も大きくなり、ディレクターがデザインツールを触るようになったことや、サイトに関わるデザイナーが増えたことから、トンマナの維持が難しくなっていきました。
Process01:プロジェクトチームを作る
デザインガイドラインを作成する際に、最初に決めたことは工数です。「1週間にプロジェクトに使える時間は1時間。プロジェクト期間は3ヶ月とする。」と決め、他の案件に支障が出ないように進めることにしました。短期間集中型でこのプロジェクトを完了させるために、まずはチームの仲間を集めました。
共にPhotoraitを作ってきたデザイナーはもちろんのこと、「デザインガイドラインはサイトに関わるデザイナーだけが納得する形にしても意味がない」という考えから、ディレクター1名と他事業のデザイナー1名に入ってもらい、合計4人で進めていくことにしました。
この人選により、ディレクター側もデザインガイドラインを考慮した上でサイト運用をしてくれたため、チームやサイトにデザインガイドラインを落とし込むのに時間はかかりませんでした。また、Photoraitのデザインルールを理解していないデザイナーが入ることで、誰が読んでも理解しやすいデザインガイドラインが作成できました。
Process02:Photoraitのデザインの北極星を決める
まずはデザインガイドラインのゴールを明確にするために、Photoraitが目指していくデザインについて「使いやすさ」「伝わりやすさ」「Photoraitが目指すトレンド」という3つの観点でブレインストーミングしていきました。ある程度の意見が集まったら、出た意見をまとめながら「NG項目」も出していき、「このデザインは絶対に違うよね!」の認識を合わせることで、Photoraitが目指しているデザインをより深く共有できるようにしました。
まとめた意見を元に、「どんな情報があれば、このデザインを形にしやすいか」を考え、デザインガイドラインのページ項目を「欲しい情報」として洗い出ししていきました。
デザインの方向性について考えた議題シート
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Process03:議題の種を事前に作り、話し合いを活発に!
ガイドラインの作成は、Photoraitのデザイナーが事前にその日話し合う項目のガイドラインを作成し、それを話の種として、MTGで話し合うとういうカタチで進めました。MTGで決まったことについてはMTG後に担当者が更新し、チャットツール上で確認をするというルールにすることで、限られたMTGの時間をフルで話し合いの時間にすることができました。
デザインガイドラインは「現状のデザインについてまとめる」のではなく、「これからのサービスの方向性」を中心に考えながら作成しました。
「サービスの人格」から「サイト内での画像の使い方」、「装飾デザインの雰囲気」、「ライティング」や「フォント」や「色」など幅広いガイドラインとなっています。
サービスの人格についてまとめたページ
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文章についてまとめたページ
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UIデザインについてまとめたページ
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イメージ素材についてまとめたページ
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デザインガイドラインは、デザイナー3人とディレクター1人という計4人のチームで進めていきました。「サービスはこれからユーザーやクライアントにとってどんな存在であって欲しいのか」という大きな部分から考えて「それを叶えるためのデザインとは?」をデザインガイドラインに反映していったのですが、サービスの人格のワーディングや、それを叶えるためのデザインの手法など、詳細を詰めれば詰めるほど、認識を合わせることがとても難しくなりました。
最初は「トンマナを合わせるためのデザインガイドライン」を作成するために立ち上げたプロジェクトでしたが、出来上がったデザインガイドラインは、トンマナはもちろんのこと、「ユーザーやクライアントに提供したい価値」や「サービスの10年後の、20年後のありたい姿」が詰まったものとなり、開発メンバー以外のチームメンバーにとっても、サービスの方向性を揃えるための地図のような役割となりました。